私が前回に引き続き入院したのは実家から至近距離の、母も3度の出産をそこでした、歴史ある市立病院。設立当初から産婦人科があり、医院長が産科医だったこともある、産科では有名な病院で、事実、産婦人科病棟がある建物はきれいで新しくなっている。
何故、私が二度目の出産もこの病院にしたかというと、まずは看護師、助産師さんの厳しくもあたたかい指導。すぐに安きに流れる私にはぴったりの看護態勢だったからだ。産科では医師よりも助産師、看護師の役割はものすごく大きいものなのだと思う。産後のひだちや授乳も、彼女らの看護と励ましなくしては絶対にスムーズにはいかない。私はこの病院で本当に助けられた。ピンクのカーテンやフランス料理の病院食や産後のエステはないけれど、ここを退院すれば家に帰っても自信を持って子育て出来る気がする。たとえシングルマザーだとしてもやっていけるようにプログラムされている。私がこの病院を選ぶもうひとつの理由もそこにあって、ここにはいろんな境遇のいろんな事情をかかえた母親たちが、みんな同じように痛みと眠気に耐えて授乳室に集まり、悩みながら増えない母乳と格闘していて、私はそこに身を置くことがすごくしっくりくるのだ。格好など気にする余裕もなく、髪を振り乱した、子どもを産んだばかりの生物としての母たちがそこにはいる。そんな彼女らとは何故だか分からないが、うわべだけの探りあった会話ではなく、何か昔からの知り合いのような話が出来る。
私と同じ時期に生んだ若い茶髪の母親の腕にはリストカットのような跡がいくつもあった。長女を生んだとき、談話室で、点滴を刺されたままの重症の妊娠高血圧症の女性は、姑との同居がいかにストレスで苦しいかということを赤裸々に話した。
特定の人たちだけが集まるような場所が私は昔から嫌いだ。女性専用車両にもとても違和感を覚えたし、昼間ヒマそうな金持ちの主婦が集まってランチしているのを見ると、その店を出たくなる。
カッコいい言い方をすれば、社会には本当は様々な人がいて成り立っていて、そのことに目を背けてはいけないんだと思う。そして私は、そういうバラエティーにとんだ人々と出会うのが好きだ。
つらかった症状が収まり、だんだんとヒマを持て余してきたので、売店で雑誌を買った。VERYだ。ツッコミ所満載である。もちろん良い記事もたくさんあったが、モール妻、奥サバ、イケダン…皆さん何の事か分かりますか??
0 件のコメント:
コメントを投稿