2009年5月28日木曜日

続・フルートパーティー!


すっきりと晴れた朝です。
親子三人、早起きにそなえて前の夜から実家入りし、万全の態勢でその日を迎えました。

実家の親が用意してくれた、大量のサラダと果物とヨーグルト付きの朝食を食べきれないほど食べ、満腹でゆっくりしてたら、あっという間に出発の時間になりました。

それでも、ホール開館の5分前に到着し、開くのを車中で待って、さあ、リハーサルです。

照明、ステージマネージャー・父。
写真撮影・夫。
打ち上げパーティーの準備と子守・母と叔母。
スペシャルゲストのダンサーは従妹。

そして、司会進行とピアノ伴奏、私。という完全なる手作り発表会の始まり~

9時からまず、フルートとバレエの「月の光」のリハをし、音響チェック(これだけはホールのスタッフ担当。しかし本番に思わぬ結果が…泣)
9時半にはプログラム1番の方から次々と舞台稽古をしてゆきます。

9時には開いてますよ、と一部の生徒さんに伝えましたが、なんとぞくぞくと皆さん朝からはりきって集まって来られます。楽屋を一部屋しか借りてなかったため、音出しをする生徒さんはすぐに外にあふれてしまいました。

廊下や踊り場で熱心に練習する生徒さんたち。中にはマイ譜面台を立ててイヤフォンをつけながら、という人もいます。舞台裏は、フルートの音でいっぱいになりました。

私がレッスンしている方々は仕事や家庭を持った大人の人が大半です。学生は2割程度でしょうか。
そんな方々が本番前に必死になって練習されている姿は、なんというか教える方の私としては嬉しくもあり、ほほえましくもあり、申し訳なくもあり…でも仕掛け人としてニヤリとしたくなるところもあります。

一人15分のリハーサルはあまりにも短く感じますが、本番が始まって、舞台リハを無理矢理にでもやって良かったな、と思いました。何より私自身が落ち着いて弾くことができたし、リハでアドバイスしたことが、見事に本番で生かせた生徒さんもいました。

お客さんも入り、ライトをあびて臨む本番はどんな人でも緊張するものです。それはもう、普段には体験しようと思っても出来ない、非日常の世界です。まさかとって食われる訳でもないのに、緊張は勝手にやってきて、鼓動をはやめ、手を冷やし、震えさせ、口の中を乾かすんですね。(ちなみに私は少しおなかを下しました)

それでも、写真を撮りながら熱心に拍手をしてくれていた夫は、終演後、興奮気味に、みんなとても素晴らしかった、と言いました。

教えているのは私一人なのに、それぞれの個性はきわだっています。音色も音楽性も一人一人全然違っています。結果的に聴いていてもとてもおもしろい発表会になったんじゃないかと思います。

私の狙いどうりかそれ以上に、みなさん打ち上げまでにすっかり打ち解けて、お互いに刺激しあってくださったようです。自分ももっとがんばれるんじゃないか、と終わってますます意欲を語ってくれた人が
ほとんどでした。

少しのお酒で、生徒さん同士の境遇の話題などで盛り上がり、撤収時間ぎりぎりまでおしゃべりは続きました。もっと疲労がどっと来るかと思っていた私も、楽しさと満足感で帰宅後も疲れは感じませんでした。

ホールで演奏するという非日常体験と、それを終えた後の爽快感が、皆さんにやみつきになれば私の目論見は成功です。やっぱり芸術は披露することに醍醐味があると私は思っていますから。


フルートパーティー最後のプログラム、威信をかけた?私のフルート演奏の伴奏の音響レベルが低くてやり直しの悲劇に…しかも楽器をかまえる間もなく音がなってしまい、焦ったバランスの悪い妊婦の体はあっけなくよろけて、なんとも格好の悪い“シメ”となりました。

プロのホールスタッフさんっっほんま頼みますよ~~
 

2009年5月24日日曜日

初!フルートパーティー


二人目出産前のこの時期に、発表会を思い切って開催することに決めました。


私がレッスンしている生徒さんだけの、発表会。しかも私自身初めての主催です。

でも、限られた時間の中で準備を進めていくうち、とても楽しくなってきました。


一人一人の選曲から始まり、ホールを借りに行き、タイムスケジュール作り、会費の計算、プログラム作り…演奏前に生徒さんそれぞれを紹介するための一言プロフィールも考えました。


この企画を思いついて以来、私の中では、はっきりしたイメージが浮かんでいました。

大人の、趣味の方が多いので、堅苦しくない楽しい発表会にしよう。個人レッスンなので、生徒さん同士が出会い、交流することは初めてだし、発表会後に打ち上げパーティーをしてせっかくだしこの機会に打ち解けてもらおう!


実は発表会をフルートパーティーと銘打ったのは私の師匠の師匠です。指を素早く動かすことや、こまかい技術のことはほとんど言わず、大らかな、音楽全体を本当に大切にすることを教えてくれるその先生のスタイルの影響は、もはや私の演奏やレッスンの大部分を占めてしまっているほどです。


フルートパーティーという名前にするだけで、なんとなく少し和むし、競争という感じはしなくなるし、素晴らしくステキなアイデアのネーミングです。


13人の生徒さんのレッスンを怒濤のようにこなし、自分で全部すると決めたピアノ伴奏の練習(実は一番大変でした…)もなんとか必死に形にして、とうとうフルートパーティー当日を迎えました。



さて、どのような会になったか、一度には書ききれないので次回の記事につづく…ということにします。



これからどれだけ書けるかわかりませんが、大切なおいしい思い出をたくさん綴れるよう更新に励むつもりです。どうぞ気長にお付き合いくださいね!

がんができて。