2009年6月29日月曜日

保育園生活続報

さゆちゃんが保育園に通園し始めて、そろそろ一ヶ月がたとうとしています。

まだ一ヶ月?もう一ヶ月?


それにしても、我が子ながら通い始めてからの変化にはただただ驚くばかりです。


まず大きな変化としてほぼトイレトレーニングは完了しました。もう普通のパンツをはいています。

そう!紙オムツでなく!
言うんです!出る前に「おしっこ出るー」って!



ウソみたい…


そしてトイレの後はなんと!一人でパンツとズボンをはきます。
靴下も靴も自分で履きます!脱ぎます!


なんだこの急速な自立は!?


最初は、朝、送って行って別れるときは、先生に抱っこされて涙を流して泣いていたさゆちゃん。

それが、だんだん涙が出なくなり、顔だけの半べそになり、自分から先生に抱っこしてもらいにいくようになり、そのうち「母さんバイバイしよかー」と自ら言い出し、今日に至っては、抱っこしてもらはなくても「バイバーイ」と私を見送ってくれました。見えなくなるまでいつまでも手を振ってくれていたのが少しせつないくらいでした。


子どもってとてもたくましく、与えられた環境に順応していくんですね。程度や早さの差こそあれ。


給食のおかわりは初日からしていたさゆちゃんですが、お昼寝は今ひとつゆっくり寝れていないようでした。3,40分すると目が開いて、ひとりでおしゃべりが始まるんです、と連絡ノートに書かれていました。

でも本格的に暑くなってきた先週ぐらいから、急に2時間丸々眠るようになりました。体力的なこともあるでしょうが、保育園というところが安心できる場所として認識できたんじゃないかと思っています。


それから、家ではさせてやれない遊びも、保育園ではたくさんできるのがやっぱり何よりです。
粘土遊びに砂遊び、泥んこ遊び、もちろん遊具でも遊び、沐浴、絵の具やクレヨンを使ってお絵かき…
身重のこの体では到底つきあえないような事ばかりです。


そして私の方はと言えば、一人目の時より体力があり、妊娠9ヶ月とはいえ元気に動くことが出来る上、家のことや雑用がホントにはかどって片付き、ストレスフリーな毎日。その分、ごはんを作ることも頑張れるし、さゆちゃんや、夫が帰ってきてからもおもしろいように疲れず、働けるのです。



保育園が始まる前の私とはまるで別人のよう!



親子共々生まれ変わりました。あ、2歳の娘は生まれ変わるには早すぎましたか…成長、と言わないとなんかおかしいですね。


しかし、私と娘がたくましくなった反面、ひとりそれに乗じてか、ぐうたらになった人もいます。


前よりあまりいたわってくれないし!!


二人目なんてこんなもんかも…と諦めてますが。ちぇ。

2009年6月17日水曜日

産前最後の大仕事2

本番も押し迫った6月。残り少ない練習日。
気がつけば完全におしりに火がついていました。

慌てて、何とか臨時練習をねじ込み、ついに前々日、ホールでのリハーサルの日になってしまいました。

密度の高い、集中した、効率の良い臨時練習が出来たことで、リハーサルは比較的スムーズに進行していきました。
司会の台本も初めて明らかになり、音響効果がかけられ、照明が入り、舞台の全体像が見えてきます。
自分たちだけで一曲一曲を練習しているだけでは分からない、コンサートの流れのようなものが出来上がっていきます。

おもしろい演奏会になりそう!という気分がメンバーに広がり、ここに来てやっと良い雰囲気が生まれました。

夕方6時半までという長時間、保育園で待たされた娘を急いで迎えに行って、そのまま二人でその日は外食。たのみすぎたおかずを包んでもらって夫の夕食に。さすがにへとへとでした。


土曜日をゆっくり休養に充てて、日曜日の本番にのぞみました。ゲネは午前11時からです。


自分のことだけしていれば良かった昔とは違って、朝から朝ごはんを準備し、さゆちゃんの世話をし、それからやっと自分の身支度です。
時間の使い方が前とは随分変わりました。ある程度不測の事態を見越して、計画を立てなければなりません。実際その日の朝に限って、おしゃれさせたプチバトーの上下に見事に牛乳をこぼしてくれました。焦りと苛立ちでキレそうになるのをぐっとこらえ、後から起きてきた夫の、現地まで車で送ってくれるという申し出に少し気を取り直し、伸びっぱなしの髪をなんとか形にしました。

急いで車に乗り込み、夫の運転だとイライラするので自分でハンドルを握りました。おなかかが苦しくなって以来シートベルトは締めてません。

やすらぎの道にさしかかった頃、対向車が不穏なパッシングをしました。案の定その先で、止まれの赤い旗を振る初老の警官…

「シートベルトせなあかんわー」
「妊娠中なんですがっ」

苛立ちのピークをやっとのことで隠して、それだけ言いました。何台もの車をやりすごし、本線に戻れた時には到着ギリギリの時間になっていました。

今日はついてない日かも…

という不吉な予感を振り切って、滑り込みでホールに到着です。軽い通し稽古を終え、あっという間に開場30分前。支給されたサンドイッチとジュースをのどに押し込み、化粧をし、ドレスに着替えます。おなかが大きくても入るドレスをアメリカ直輸入サイトで購入したのですが、さすがに妊娠後期にもなると、自分一人ではファスナーを上げることができません。結局二人がかりで手伝ってもらいました。

舞台袖にスタンバイし、メンバー全員にも緊張感が漂ってきました。「出産よりはマシだ!」なんて呟くメンバーもいます。

下手の分厚いドアが開き、「お願いします!!」とお互いを励ますように声を掛け合って、眩しいライトと拍手の中へ。もう後戻りは出来ない、前へ進むしかないこの瞬間が、私は実はとても好きです。


会場は予想よりも子どもたちの姿が目立ちます。お客さんの方も緊張しているのが空気感で分かります。みんな固唾をのんで、何が起こるのかじっと待っているようです。

5人での短い小品を二曲無事に終え、ソロのコーナーとなりました。演奏前に司会者がインタビューする形で、客席もだんだんと和んできたようです。私は最後に吹いたのですが、ホールに残る響きを楽しめるくらいの余裕はあったようです。音の出もまずまずでした。

次の台詞入りの曲では、終曲で笑い声も起こり、反応が良かったことに安堵しました。

後半の大曲で少し子どもたちに疲れが見えましたが、最後のお馴染み曲のメドレーでは手拍子も飛び出して、大きな拍手をもらって終えることができました。

オマケは楽器体験コーナー。フルートに初めて触れるこどもたちが私の前に列を作ってくれました。楽器を持って呆然としてる子、固まってしまう子、ニコニコ嬉しそうな子、本当に様々です。



途中舞台に上がって来た乱入者、わが娘が、一番堂々とフルートを構えて、舞台に立ってポーズを取っていたのは言うまでもありません…やれやれ

2009年6月15日月曜日

産前最後の大仕事


春から計画が進んでいたアンサンブルの本番が先日終わりました。



妊娠8ヶ月に突入し、さすがの私も、大丈夫だろうか…と危惧しながらの練習、そして準備期間でしたが、やってみると何事もなく、検診でも何の問題もなく、おなかの子はすこぶる元気に動き回ってるし、フルートを吹くことはこれがまた、家事ほども疲れません。


打ち上げで聞いた話ですが、アンサンブルのメンバーはこっそり代役の事も考えてたみたいです。私のタフさにしきりに感心してくれてました。

今回のコンサートは、ホール主催での助成公演、といった感じの企画でした。…といった感じという言い方をしたのは、これがホールとしても初めての試みで、最後までそのビジョンというか、コンセプトがメンバー全員つかみづらく、アイデアがなかなか固まらなかったからです。

ま、そんな裏方事情を語っても何にもおもしろくないので、やっぱり楽しかった表の方なるべくブログには残したいと思います。


もうかれこれ、結成7年を迎えたアンサンブルcotoは木管五重奏を主体とした集まりで、5種類の性格というか、人柄が奇跡的に(言い過ぎでなく)作用して、これまで大きなトラブルもなく、存続し、しかも活動をそれなりにすることが出来ている、自分で言うのもおかしいですが、珍しいグループです。

今回は私たちもそろそろ子持ちになったり、自立する年齢になったということもあり、社会的な役割を果たすような企画で演奏会をしようということで、アンサンブルcotoのファミリーコンサートシリーズの第一弾として、「動物」が登場する音楽をあつめての演奏会にしようということになりました。

題して「動物たちの音楽祭」。

いつものように妹にチラシデザイン(写真)を依頼し、かなり家族向けにアピールできるイメージになりました。

当初、ZOOという曲がやりたい!というところから始まったのですが、その他のプログラムを考えるのに実は結構苦労を要しました。なにせ、木管アンサンブルというジャンルはレパートリーが極端に少なく、あっても近現代曲が多くて、一般の人々にキャッチーなものはほとんど無いのです。結局プログラムが固まったのは半月前、というドタバタになってしまいました。

メンバーが一人一人それぞれにフリー音楽家としての仕事を持ち、活動しているので、合奏の練習日を取ることも至難の業でした。全員が都合の良い日があることが奇跡のように思えるほど、スケジュールのすり合わせは困難を極めました。そこに加えて長年のつきあいの馴れ合いが悪い方に出てしまい、なかなか効率の良い集中した練習が出来ません。

と、どうしても反省点ばかり思い出され、つい書いてしまいますが、例によってコンサートの模様はまた次回につづく…とします。このギリギリの追い詰められた状況の中、さて、どんな本番になったでしょうか。近日中には必ず更新します!

2009年6月7日日曜日

さゆちゃん入園

はやりの待機児童というものにされ、がっかりしていた春でしたが、忘れた頃に市役所から電話がありました。

電話口の役人さん相手に「嬉しい…!!」とあからさまに喜びを表してしまった私ですが、いざ、保育園に入る準備をするのはなかなか大変でした。

やっぱりなんといっても持ち物の名前付け。はりきっていたのと、凝り性なのがあいまって、名前シールもこだわって作り、アイロンで一枚一枚くっつける作業を深夜までやりました。タオルエプロン、お手ふきタオル、手洗いタオル、下着類にTシャツ、ズボン、歯ブラシ、コップ、お昼寝布団に至るまですべてに名前が必要です。でもさゆちゃんが保育園に通えることを想像すると、少しも苦ではなく、何か強いエネルギーが私を後押しします。


身重の体にお布団と大量の持ち物を下げて、いよいよ初登園の朝です。

妊娠中というのもあって、朝はどうしても意志が弱くなり、起きれなかった私が、一番に目覚め、朝ごはんの準備をし、娘に歯磨きまでさせることができました。劇的な変化に自分でも驚きながら、朝からシャキシャキしていることがちょっと気持ちよくもあります。

一緒に“うさぎ①組”のお部屋に入り、かごやタンスに必要なものを入れていきます。慣れない初日なので送ってきた他のお母さんお父さんを見よう見まねで、整えていかないといけません。そのどさくさにまぎれて子どもたちは早々に帽子をかぶって園庭に出て遊び始めます。さゆちゃんも初日はそんな感じで、よく分からないまま、少し私と別れるときに泣きべそをかいたくらいで、一日楽しく過ごしたようでした。

その後も、だんだん状況を飲み込んで泣き出しはするものの、連絡帳には毎日“おかわり”の文字。

さすが我が娘…。


寝付きがよくなり、食欲もさらに増し、走れる距離が伸び、抱っことあまり言わなくなってくれた娘の小さな成長を喜びつつ、家事がはかどる、自由に出掛けられる、フルートの練習に集中できる幸せのために、来週も早起きして送り出します。

私にはさびしさよりも、さゆちゃんが一日思いっきり遊んで私がストレス無く過ごせることの方が勝ってるように思います。薄情に思われるかもしれませんが…


とにかく親子共々健全で、楽しい日々の始まりです!!

がんができて。